【データ分析】PowerBIのDAX関数とは?

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PowerBIのDAX関数

DAX関数とは?

DAXは『Data Analysis Expressions』の略です。

DAX関数は、PowerBIやExcelのPowerPivotなど、Microsoftのデータモデリングツールで使用される式言語で、
 

  • データの操作
  • 計算
  • 集計
  • フィルタリング

 
などの様々なタスクを実行するために使用される関数の集合を総称した名称です。
 

よく使われるDAX関数

SUM

指定された列の数値の合計を計算します。

SUM(Table[Column])

 

AVERAGE

指定された列の数値の平均値を計算します。

AVERAGE(Table[Column])

 

COUNT

指定された列の非空の行数を計算します。

COUNT(Table[Column])

 

MAX

指定された列の最大値を返します。

MAX(Table[Column])

 

MIN

指定された列の最小値を返します。

MIN(Table[Column])

 

CALCULATE

指定された式を評価し、指定されたフィルター条件を適用します。

CALCULATE(SUM(Table[Column]), Table[Category] = “CategoryA")

 

IF

条件に基づいて結果を返します。

IF(Table[Value] > 10, “High", “Low")

 

日付を操作するDAX関数

TODAY

現在の日付を返します。

TODAY()

DATE

年、月、日の値から日付を作成します。

DATE(2023, 6, 2)

 

YEAR

日付から年を抽出します。

YEAR(DateColumn)

 

MONTH

日付から月を抽出します。

MONTH(DateColumn)

 

DAY

日付から日を抽出します。

DAY(DateColumn)

 

EOMONTH

日付の末日(月末)を返します。

EOMONTH(DateColumn, 0)

 

DATEDIFF

2つの日付間の差を指定した単位で計算します(日、月、年など)。

DATEDIFF(StartDate, EndDate, DAY)

 

CALENDARAUTO

データ内の日付範囲に基づいて自動的にカレンダーテーブルを作成します。

CALENDARAUTO()

 

DAX関数の使い方一例

DAX関数の使い方として、Count関数(カウント関数)を一例として説明します。

下記のような郵便番号一覧テーブルがあります。

(ちなみに下記のデータは、郵便局のホームページからダウンロードできるデータです。)

このテーブルデータを使って、ダッシュボードでテーブルを表示し、都道府県ごとに郵便番号が何件あるのか?を抽出する方法で説明します。

完成図がこちら。

テーブルに「都道府県名」が表示されるように設定し、新しい列を追加します。

新しい列は、右側のデータ欄のテーブル名を右クリックするとメニューが出てくるので、「新しい列」を選択します。

左上に出てきた欄に、列名を指定し、DAX関数で式を入力します。

「郵便番号‗件数 = COUNT('郵便番号一覧'[都道府県名])」

と入力した列が現れ、都道府県ごとに郵便番号の何件が表示されます。