1日3杯のコーヒーは良い?悪い?カフェインの真実

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カフェインの真実

カフェインとは?

カフェインは、コーヒーやお茶などに含まれる天然の苦味成分で、主な作用には「覚醒作用」があります。

 

カフェインが含まれる食品飲料

カフェインの摂取は主に飲料が多いと思いますが、食品にも含まれているものがあります。

  • コーヒー
  • お茶(緑茶、抹茶)
  • カカオ(チョコレート)
  • コーラ系飲料
  • エナジードリンク

などが代表的で、特にコーヒーやお茶は有名です。

ガラナチョコレートなんてありますが、ガラナにもチョコレートにもカフェインが含まれています。

 

カフェイン含有量

コーヒーの場合
コーヒーの種類カフェイン量
(1杯あたりの目安)
特徴
エスプレッソ
(30ml)
約60mg少量でも濃くてカフェイン高密度!
ドリップコーヒー
(150〜200ml)
約80〜120mg豆の量や抽出時間で変動大。一般的なレギュラーコーヒー
アメリカン
(1杯分)
約60〜90mgドリップを薄くして量を増やしたものなのでカフェインはやや少なめ
カフェラテ / カプチーノ
(200〜250ml)
約40〜80mgエスプレッソ+ミルク。エスプレッソベースだから1杯のカフェインは少なめになることも
インスタントコーヒー
(1杯分)
約60〜90mg濃さによって変動。やや少なめ傾向

 

その他の飲料食品
種類カフェイン量
(目安)
特徴
エナジードリンク80〜200mg
(1本)
レッドブル、モンスター、ZONe など。
栄養ドリンクなリポビタンDやチオビタドリンクなども少量ながら含まれている。
カカオミルクチョコ:約5〜15mg/50g
ビターチョコ:約30〜50mg/50g
ココアパウダー:1杯あたり10〜20mg前後
チョコレート・ココアが含まれている飲料や食品。
炭酸飲料30〜50mg
(1缶)
コーラ系飲料(コーラ、ペプシなど)。
※ゼロカロリーでもカフェインは含まれてる場合が多い。
サプリ・錠剤50〜100mg
(1錠)
ダイエットサプリ、集中力アップ系、頭痛薬などにカフェインが添加されてることがあり、結構しっかり入ってる場合が多い。

 

カフェインと類似のもの

マテイン

カフェイン以外に、同じ覚醒作用などがあるものとして有名なものには、マテ茶があります。

マテ茶には「マテイン」という成分が含まれていて、カフェインの違う呼び名とも言われ、「マテイン=カフェイン」とマテ茶に含まれるカフェインを指して「マテイン」と呼ぶことが多いです。

ただコーヒーやお茶に比べ、作用が弱いということもあり、カフェインと区別される場合もあります。

 

カフェインとマテインの比較

比較項目カフェイン(一般)マテイン
(マテ茶のカフェイン)
主な働き中枢神経刺激(覚醒・集中力UP)代謝促進・脂肪燃焼など同じく覚醒・集中力UP
緩やかで持続性あり
吸収速度比較的早い(コーヒーで20〜30分程度)少し穏やか(ポリフェノールとの相乗効果)
副作用(高摂取時)動悸、不眠、胃の不快感同様だが出にくいことも(個人差あり)
含まれる他の成分コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)ポリフェノール、サポニン、ビタミン・ミネラルも豊富

 

カカオ

カカオにはカフェインが含まれており、さらに「テオブロミン」という成分が含まれています。

このテオブロミンが、チョコレートの苦みの正体であり、カカオの健康効果として、リラックス効果、血管拡張効果、利尿作用、などが期待されています。

 

テオブロミン含有量

100gあたりの含有量を目安としています。

種類カフェインテオブロミン
ダークチョコレート約30〜60mg400〜600mg
カカオパウダー(無糖) 約200mg1000mg 以上

 

カフェインのメリット・デメリット

結論から言うと、健康な人であれば適度なカフェイン摂取は良いです。

しかし、何か持病を抱えていたり、肌荒れや慢性便秘や常に胃腸の調子がすぐれないなど、若干でも健康に不安がある人は注意が必要です。

 

メリット

メリット説明
抗酸化作用クロロゲン酸などのポリフェノールが多く、動脈硬化予防やアンチエイジング効果が期待されます。
脳や代謝のサポートカフェインが集中力や記憶力の向上、脂肪燃焼促進に効果。
パーキンソン病や2型糖尿病リスクの低下も示唆されてる研究があります。
心疾患・肝疾患の予防適量のコーヒー習慣が心臓や肝臓の健康に良い影響を与えるという報告もあります。

 

デメリット

デメリット説明
飲みすぎ健康な人でも、カフェイン過剰(目安:1日400mg以上)は、不眠、動悸、胃の不調、イライラなどのリスクがあります。
栄養の吸収を阻害食後すぐのコーヒーは、鉄やカルシウムなどミネラルの吸収を妨げます。
タイミングが悪いと逆効果午後遅くや夜に飲むと睡眠の質が下がります。

 

まとめ

健康な人なら、上記のメリットの要因から、良い効果が期待されます。

健康に不安がある人は、上記のデメリットの要因から、症状が悪化してしまう可能性があります。

「1日3杯程度のアメリカンコーヒーで病気のリスクが下がる」と言われていますが、必ず個人差があるので、持病を持っていなくても、慢性的に疲労を感じていたり何か健康不安な要素がある人は、適量または控えた方が良いです。

 

余談

コーヒーを抜いたら(やめたら)、体が軽くなったという人がいます。

これはコーヒーに限らず何かの要因で健康不安がある人や、自覚がなく毎日体が重い寝起きが悪いなど、

「ずっとこんな感じだからな~、私・・・」

という人が、小麦や添加物など、害になっている食品をやめることで起こる症状です。

コーヒーが害というわけではなく、ついつい過剰に毎日飲んでしまっている人や、添加物の多い手軽な食事を毎日摂取している人が、年数をかけて蓄積された成分や劣化や破壊された細胞などが修復されることで、本来の自分の体調に戻っただけなのです。

コーヒーをやめたら健康になったからコーヒーは毒だ、という誤解はしないように。。

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Posted by memotaro