今更!ゆとり教育vs詰め込み教育!両方正しい理由とは

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ゆとり教育vs詰め込み教育

詰め込み教育とは?

詰め込み教育は、頭に大量の知識を詰め込むことを目的とした教育方針です。

簡単に言えば知識教育で、知識こそが学力であるという考えの教育です。
 

詰め込み教育の特徴

大量の教科書や内容の網羅性

詰め込み教育では、教科書やカリキュラムに基づき、広範囲な知識や情報を網羅することが重視されます。

多くの科目やトピックにわたる教材や内容が提供され、児童・生徒はそれらを時間内に消化し理解することが求められます。
 

高い学習ペースと時間管理

詰め込み教育では、限られた時間内で多くの内容をカバーするため、学習ペースが速くなる傾向があります。

児童・生徒は時間管理や効率的な学習方法の習得が求められ、多くの学習量を処理する能力が必要とされます。
 

評価の重視と競争

詰め込み教育では、学習成果を定量的な評価によって測定することが一般的で、テストや試験による成績評価が重要視され、成績や順位による競争が促されることがあります。
 

一方向の教育スタイル

詰め込み教育では、教師が情報や知識を伝える一方的な教育スタイルが主流となることがあります。

児童・生徒は教師からの情報を受動的に受け入れ、覚えることや理解することに重点を置かれます。
 

深い理解や応用能力への限定

詰め込み教育では、広範な内容をカバーするため、深い理解や応用能力の習得には限定的な時間や余裕がありません。

そのため、知識の表面的な理解や暗記に重点が置かれることがあります。
 

ゆとり教育とは?

ゆとり教育は、考える力を養うために時間を使うことを目的とした教育方針です。

簡単に言えば知恵の教育で、詰め込み教育に対して行われた教育で、詰め込む時間ばかりでなく考える時間を増やそうと始まった教育です。
 

ゆとり教育の特徴

カリキュラムの緩和

従来の教育制度では詰め込み式の学習が主流でしたが、ゆとり教育ではカリキュラムの緩和が行われ、児童・生徒が自分のペースで学べる環境を提供しました。
 

休みの増加

通常の学校年間スケジュールに比べて、休みの日数が増えました。これにより、児童・生徒が自由な時間を持ち、自己の興味や才能の発展に取り組む機会が増えました。
 

選択科目の拡充

従来の教育では主要科目に偏重していたため、ゆとり教育では選択科目の幅が広がりました。児童・生徒は自分の興味や適性に合わせて科目を選択できるようになりました。
 

学級担任制の見直し

児童・生徒の個別のニーズに応えるために、学級担任制度の見直しが行われました。より密な関係を築くことで、教師が児童・生徒の学習や成長をサポートする役割を果たしました。
 

なぜ叩かれたの?

詰め込み教育が叩かれた理由

詰め込み教育は知識教育なので、その能力を計る方法はテストとなります。

学校では定期的にテストを行い、そのテスト勉強の成果として学力を計るわけです。

その学力が高ければ高いほど評価が高くなり、社会人になってその学力が可視化される仕組みとして学歴があります。

学力が高い人しか入学できない学校を卒業している、ということが社会で評価される仕組みです。
 

詰め込み教育のメリット・デメリット

メリット
  • 記憶力や暗記に強い
  • ミスが少なくなる
  • 文章への理解力が養える
  • 知識が豊富になる
デメリット
  • 考える能力が育たない
  • 応用力が低い
  • 知恵や能力で評価されない

 
など、ざっくりですがメリット・デメリットを上げました。

テスト勉強の方法としては、記憶することが中心となるので、知識が豊富になり暗記や記憶力が良くなります。

また、テストで高い点数を取るということは、文章を良く理解しないとミスが増え点数が下がるので、ミスが低くなり理解力が高まります。

しかしテスト勉強で得た知識というのは、別のことに例えて考えたり応用したりという行動は、まず取りません。

勉強してテストが終われば忘れてしまったり、思考力や想像力や応用力などの能力を養うことは、なかなかできません。

国際的に日本人は、思考力や応用力に欠けると言われ続け、このテスト勉強のための詰め込み教育が標的となり、詰め込み教育が叩かれたわけです。
 

ゆとり教育が叩かれた理由

ゆとり教育は時間にゆとりを作り、そのゆとりある時間を使って考える時間や想像力を働かせる時間にしましょう、ということです。

これはある意味、無責任とまで言って良いのか、本人が自由に時間の使い方を決めることが出来てしまうので、本人次第なのです。

勉強に凄く前向きで熱心な人にとっては凄く有効な時間となりますますが、そうでない人にとっては只々怠けてしまう時間と化してしまいます。
 

ゆとり教育のメリット・デメリット

メリット
  • 学校の勉強以外のスキルアップ
  • 新しい文化や芸術に触れる機会が増える
  • 考えたり想像する時間が増える
デメリット
  • 自由な時間を怠けたり遊んだりする
  • 知識が薄くなる
  • 記憶や暗記が弱くなる

 
など、ゆとり教育のメリット・デメリットをざっくり上げてみました。

ほぼ詰め込み教育の逆という感じもあるのですが、本人任せということで自由な時間の使い道による学力や能力に格差が生まれてしまいました。

もちろん自由な時間を使って趣味や遊びをすることが、全て怠けてるというのは言い過ぎかもしれません。

しかし、教育という意味で言うなら、しっかりと目的をもって趣味や遊びに時間を使わないと、単なる経験だけで終わり成長できずに終わってしまう可能性が高いのです。

そして多くの人が、その自由な時間を勉強やスキルアップに使わず、全体的には学力や能力が落ちてしまった結果、ゆとり教育が叩かれるということになりました。
 

まとめ

どっちが正しかったの?

結果から言えば、どちらも正しいし、どちらも間違っていた、と言えるでしょう。

単純に両極端な教育だったという話しで、詰め込み教育から得られる知識は武器であり、ゆとり教育から得られる知恵は手段です。

この知恵と手段の両方の能力が高くなることが、、
 

  • 何かを成し遂げること
  • 大きな困難を乗り越えること
  • 大業を果たすこと

 
などに役立つのです。
 

個人的に思う事

詰め込み教育とゆとり教育は両立するべきです。

例えば高校までは詰め込み教育で、大学からはゆとり教育的な想像力や応用力を養う教育に重点を置くなど。

または義務教育までは詰め込み教育にするなど。

知識というのは必ず必要になり、社会に出てからも仕事を覚えるうえでは記憶力・暗記力が必要になります。

仕事を遂行するうえでは、知恵も必要になり想像力や応用力が必要になりますが、まずは知識が無ければ、知恵がいくら高くても結びつかない結びつけられないケースが多いので、知識というのは非常に重要です。

特に学校での詰め込み教育は、非常に重要と考えています。

ゆとり教育の失敗は、その知識を軽く見過ぎた結果ともいえます。

若いうちから想像力を身に付けた方が良いとの考えもありますが、知識があってこその知恵でもあります。

もちろん知識と知恵との両方を同時に養えれば、それに越したことはありません。

しかし、知識を身につけようとする力こそ、若いうちに身につけるべきで、大人になってから急に詰め込もうとしても、知恵や想像力よりはるかに難しいことです。

また、知恵や想像力は教えることが難しい分野でもあります。

その証拠に、知識を詰め込むための塾は存在しても、知恵や想像力を養う塾と言うものは存在しません。

しいて言えば、学校の部活動や少年野球やサッカークラブのような活動に参加することでしょう。

文武両道と言うのは、知識と知恵の両立という考え方も出来るわけです。
 


 

自論と妄想

Posted by memotaro