【データ分析】ファネルって古いの?時代遅れ?
マーケティングファネルは古い?
3つのファネル
マーケティングファネルには、
- パーチェスファネル
- インフルエンスファネル
- ダブルファネル
という3つのファネルという考え方があります。
パーチェスファネル
パーチェスファネル(Purchase Funnel)は、従来の漏斗型のマーケティングファネルのことです。
詳しくは下記のページを参考にしてください。
結論から言ってしまえば、この従来のファネルだけでは古いということなのです。
パーチェスファネルの『パーチェス(Purchase)』とは『購入』という意味で、最終目的が購入してもらうことからパーチェスファネルと言うわけです。
インフルエンスファネル
インフルエンスファネル(Influence Funnel)は、新しいファネルの考え方です。
インフルエンスファネルの『インフルエンス(Influence)』とは『影響』という意味で、影響を与えることを目的としたファネルのことです。
影響を与えるというのは、現代のマーケティングではWebマーケティングが主流というくらいメインのマーケティングになってきていて、
- ネットでの口コミや評価
- SNSなどでの紹介
- ブログやサイトでの掲載
などで影響を与えることです。
影響を与えることが宣伝となり、この影響を受けた人が商品を購入したりサービスを利用することで、その購入者や利用者がさらに宣伝し、商品やサービスが拡散され続け、という感じでねずみ講のようなサイクルでマーケティングを行うことを目的としています。
従来のパーチェスファネルをお客さんに行ってもらう手法や方法といった感じなのです。
インフルエンサー
ちなみに余談ですが、インフルエンサー(Influencer)なら聞いたことがある人も多いと思います。
『影響を与える人』という意味で、世間に大きな影響を与える行動や発言を行っている人たちのことを総称してインフルエンサーと呼んでいます。
このインフルエンサーが、インフルエンスファネルマーケティングにも利用されています。
従来は人気タレントなど知名度がある有名人に宣伝を頼んでいたのですが、現代では一般の人気のインフルエンサーの方にも宣伝をお願いし、商品やサービスを拡散・認知してもらうわけです。
インフルエンスファネルの図
インフルエンスファネルを図にすると、パーチェスファネルとは逆のピラミッド型になります。
上から、
- 認知
- 拡散
- 紹介
- 宣伝
と、簡単に説明してしまうとこんな感じになります。
IDENTIFY
Identify(アイデンティファイ)は、直訳すると『見分ける、確認する』という意味になります。
マーケティングでは、
- CI(Corporate Identity)
- BI(Brand Identity)
という意味でIdentityが使われることも多く、簡単に説明すると『顧客の共通認識』という感じの意味で、企業の特徴や商品やブランドの特徴に対して共通したイメージを持ってもらう売り込むという意味で使います。
インフルエンスファネルのトップの部分は、『継続』や『認知』とされていますが、「良い商品やサービスという認知から継続して利用される」という意味です。
EXPAND
Expand(エキスパンド)は、直訳すると『拡大』や『拡げる』という意味で、マーケティングでは『拡散』を意味しており、広告や宣伝による商品やサービスを拡散することです。
この場合の拡散とは、商品の購入者やサービスの利用者・経験者からの拡散となり、主に口コミや評価をすることです。
ENGAGE
Engage(エンゲージ)は、直訳すると『頼む』や『招く』という意味で、マーケティングでは『紹介』という感じです。
この場合の紹介とは、商品の購入者やサービスの利用者・経験者からの紹介となり、主にブログやサイトへの掲載やSNSでの紹介などになります。
ADVOCATE
Advocate(アドボカシー)は、直訳すると『代弁者』という意味で、マーケティングでは『紹介者』や『宣伝者』のような意味で、口コミをする人のような感じです。
上記の3つの流れから、新たに商品を購入したりサービスを利用した人たちが、その商品やサービスに対して好感を持ち、良いという認知から同じように『拡散・紹介』を行うことです。
ダブルファネル
ダブルファネル(Double Funnel)は、さらに進化したファネルの考え方と言っても良いでしょう。
パーチェスファネルとインフルエンスファネルの2つを合わせて行うファネルということで、ダブルファネルなのです。
最初だけ企業が宣伝などで商品やサービスを拡散することに初期投資して、その後は認知した購入者や利用者にインフルエンスファネルを促す、というマーケティングを理想としています。
まとめ
決してマーケティングファネルが古いという訳ではありません。
従来のパーチェスファネルだけでマーケティングするという考え方が古いだけで、現代でもパーチェスファネルは重要な役割を果たしています。
パーチェスファネルはインフルエンスファネルのキッカケ作りの道具、と言っても良いでしょう。
このインフルエンスファネルを効果的に利用できると、企業による宣伝などのコストが大幅に下がるので、売り上げが大きく変わってくるのです。
インフルエンスファネルが上手く循環し続けてくれることが、企業としては理想のマーケティングファネルというわけです。