猫の餌(キャットフード)の選び方グレインフリー?穀物ダメ?

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猫の餌(キャットフード)の選び方

猫の餌の種類

猫の餌の種類は大きく、

  • ドライフード
  • ウェットフード

という2種類に分かれます。

さらに目的別に細かく分かれます。
 

ドライフードの種類

ドライフードの種類は、

  • 総合栄養食
  • 一般食
  • 療法食

という目的別に分かれます。
 

総合栄養食

総合栄養食は、猫に必要な栄養素がバランスよく含まれているキャットフードで、猫の健康を維持するためには総合栄養食を与えることが基本となります。

AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たし、猫の健康を維持するために必要な栄養素を全て含んでいることが証明されたものが、総合栄養食となっています。
 

一般食

一般食は、

  • 特定の栄養素を補給
  • 食欲を増進

などを目的として、総合栄養食をベースにトッピングさせて与えることが一般的です。

総合栄養食と比較すると、栄養のバランスが偏っているキャットフードで、一般食のみ与える場合は、おやつとして与えたりすると良いでしょう。
 

療法食

療法食とは、特定の病気や体調不良を改善するために作られたキャットフードで、

  • 病気の進行を抑える
  • 症状を改善
  • 治療の効果を高める

などを目的に、獣医師の指示に従って与えることが一般的です。

市販の療法食もあり、獣医師に相談しない場合でも、症状が現れたり予防目的で与えることもありますが、療法食のみで猫を飼育することは推奨されていないので注意しましょう。

療法食の種類には、

  • 腎臓病食
  • 尿路結石食
  • 消化器疾患食
  • アレルギー食
  • 肥満食

などがあります。
 

腎臓病食

腎臓病の猫に与えることで腎臓への負担を軽減し、腎機能を維持することができます。
 

尿路結石食

尿路結石の猫に与えることで、尿路結石の再発を予防することができます。
 

消化器疾患食

消化器疾患の猫に与えることで消化を助け、腸内環境を整えることができます。
 

アレルギー食

アレルギーの猫に与えることで、アレルギー症状を緩和することができます。
 

肥満食

肥満の猫に与えることで体重をコントロールし、健康的な体型を維持することができます。
 

ウェットフードの種類

ウェットフードの種類は、

  • 総合栄養食
  • 一般食
  • 療法食

という目的別に分かれ、種類別に主にドライフードと同様の目的で与えますが、ウェットフードの多くが一般食となるので、ドライフードと合わせて与えることが一般的です。

ウェットフードは、肉や魚をそのまま加工したものが多く、ドライフードに比べて猫の食いつきが良いものが多いです。
 

総合栄養食

ドライフードと同じように総合栄養食のウェットフードもあり、猫の健康を維持するために与えることができます。

ドライフードを食べてくれない猫や、食欲が無い猫に対して、猫の健康を維持するため、必要なカロリー摂取してもらう目的で与えることが多いです。
 

一般食

主にウェットフードの多くが一般食となります。ドライフードの一般食と同様に、総合栄養食にトッピングして与えることが推奨されます。
 

療法食

ドライフードと同様に療法食のウェットフードもあり、与え方はドライフードと同様です。

その他の種類

生肉フード

生肉をそのまま使用したキャットフードで、自然な食事に近いため猫本来の食性を満たすことができます。

具体的には、

  • 鶏のササミ
  • 牛肉
  • まぐろの刺身
  • 焼き鮭

など、スーパーやコンビニでも購入できるものを調理したりそのままの状態で与えます。

しかし栄養のバランスに偏りがあるため、生肉フードのみでの飼育は推奨されません。

また保存性が低く食中毒のリスクがあるため、衛生管理に注意が必要です。
 

グレインフリーフード

グレインフリーとは穀物不使用のことで、肉や魚などのたんぱく質を主原料に使用しています。

一時期は、

「野生の猫は穀物を食べない」

「猫は穀物を消化する機能を持っていない」

という理由でグレインフリーが推奨されましたが、キャットフードに入っている穀物は猫でも消化されやすいものが多く、現在は猫の健康や猫の状態によりグレインフリーフードが与えられます。
 

グレインフリーフードのメリット

穀物アレルギーの猫は、穀物に含まれるタンパク質やアミノ酸がアレルゲンとなり、アレルギー症状を引き起こします。

グレインフリーフードは、穀物が使用されていないため、穀物アレルギーの猫に適しています。

穀物は猫の消化器官で消化しにくいことがあ、消化器官が弱い猫や、消化不良を起こしやすい猫には、グレインフリーフードが適していると言えます。

また猫は肉食動物なので、本来は穀物を主食として食べることがありません。

そのため、高たんぱくな食事を与える目的で、グレインフリーフードが推奨されます。

低脂肪で高たんぱくなので、猫の筋力が弱い場合や肥満が気になる場合には、グレインフリーフードが良いでしょう。
 

グレインフリーフードのデメリット

グレインフリーフードは穀物を使用したフードに比べて、価格が高い傾向にあります。

グレインフリーフードによっては栄養バランスが悪いものがあり、タンパク質の摂り過ぎやビタミンやミネラルが不足する可能性があるので、総合栄養食で栄養バランスをチェックして購入しましょう。

また猫によってはグレインフリーフードは吐き戻しやすい猫もいるので、吐き戻しやすい猫には種類を変えて与えましょう。
 

高齢者用フード

高齢猫の健康を維持するために作られたキャットフードです。

消化吸収をサポートする成分や、関節の健康をサポートする成分などが配合されています。
 

消化器ケアフード

消火器が弱い猫や、吐き戻しをしやすい猫のために作られたキャットフードです。

まとめ

基本はドライの総合栄養食

猫に与える餌として、主食はドライフードの総合栄養食を与え、おやつでウェットフードを与えることが良いでしょう。

食欲が無い猫、ドライフードを食べてくれない猫、この場合にはウェットフードを多く与えると良いですが、栄養バランスに偏りがあるので注意してください。
 

キャットフードの選び方

ランキングやおすすめを信じきって購入するのは、個人的にはお勧めしません。

理由としては、価格や猫の食いつきを根拠としている場合が多いことです。

もちろん価格が安くて良い餌もあります。

しかし、猫の食いつきが良い餌というのは、添加物により食いつきを良くしているものが多いのです。

そのため、

  • 原材料
  • 成分

をしっかりチェックし、栄養成分がしっかり明記されているキャットフードで、猫の健康管理が行えるものがお勧めです。

意外と栄養成分が曖昧な人気のキャットフードもあるので注意が必要です。
 

穀物がダメ!本当の理由

穀物がダメというのは、

  • 小麦
  • とうもろこし

などを、そのままの状態で与えることがダメというのが本当の理由です。

キャットフードに含まれる穀物の多くはすり潰して粉になっているため、90%以上が消化され残りは排泄されると言われています。

ただ穀物の取り過ぎには注意が必要で、小麦に関しては人間と同様に、現代の小麦は摂取し過ぎると危険です。

人間でもグルテンフリーというものがあり、グルテンとはでん粉のことです。

現代の小麦は、品種改良や遺伝子操作が繰り返し行われた結果、昔の小麦に比べて30倍以上のグルテン量になっています。

これが人間でも同様ですが、猫の腸にグルテンがこびり付き、

  • 腸に穴を空ける
  • 栄養の吸収を妨げる

などの影響で病気や癌のリスクが高まり、病気にならなくても体調不良が起こりやすくなります。

人間の例では、原因不明の倦怠感がグルテンフリーを意識することで改善させるケースが多いことが有名です。

これが猫にも起こっている可能性が高いわけです。

なので主原料が穀物、特に主原料が小麦というキャットフードに関しては、危険とまで言ってよいのか難しいところですが、全くお勧めしません。

かと言って、極端に「グレインフリーフード以外はダメ!」というわけではありません。
 

うちの場合

私も最初はグレインフリーフードが猫にとって良いと思っていました。

ただ色々調べていると、吐き戻しが多い猫にはグルテンフリーは好ましくないようで、うちの猫が吐出しやすい猫のため、グレインフリーにこだわらず与えることにしました。

とは言っても高たんぱくの餌を与えたいと考えており、主原料を意識し、主原料が肉や魚の餌を選んでいます。

穀物が主原料の餌に対しては、

  • 猫にとって自然では無い
  • 小麦が主原料の餌は避けたい
  • 穀物が主原料の餌の評価が低い

などの結果や考えがあるので、猫の健康を考えると避けるべきと思っています。
 

猫への餌の与え方

獣医の方に相談すると、

置き餌は絶対にやめましょう!

と言われます。

人間も同様ですが、

  • 朝から出しっぱなしの料理を夕方に食べる
  • 賞味期限切れの食品
  • 古い食材

などには抵抗がありますよね?

キャットフードでも、出しっぱなしで酸化した餌や古い餌を与え続けると、病気のリスクが高まります。

また人間でも同様に、

  • 間食
  • 胃を休めず食べ続ける

などの行為は病気へのリスクを高めます。

猫でも同様に、置き餌にしていつでも食べられる状態や、おやつを頻繁に与えるなど、猫も頻繁に食べ続けていると胃が休まらず、病気へのリスクが高まります。
 

餌を与える間隔

そこで、餌の間隔としては、餌の酸化胃を休める間隔を考え、食事の間隔を2~3時間あけることが推奨されています。
 

少食やちょこっと食い猫の場合

少食な猫や、ちょこちょこ食いの猫の場合、どうしても置き餌にしないと食べてくれないケースもあると思います。

そんな猫でも、置き餌にする時間を、

2時間
3時間

くらいを目安に餌を下げることです。

そして最後に食べた時間から最低でも2時間以上の間隔をあけて餌を与えることです。

吐き戻しやすい猫の場合、置き餌にするとどうしても食べ過ぎてしまい吐出するというケースも少なくありません。

吐出の場合は、この餌の間隔をあけるという方法で改善されることが多いです。

ぜひ試してみてください。
 

推奨されるバランス

猫の栄養として、ビタミンやミネラルも重要ですが、タンパク質も重要で高たんぱくが推奨されます。

そのため主原料が肉や魚の餌が良く、肉と魚のバランスとしては、

7~8
2~3

くらいの割合で与えることが推奨されます。

私も主原料が肉のキャットフードと魚のキャットフードの2種類を、「肉(8):魚(2)」の割合で与えています。

もちろん、その他の成分もしっかりとチェックし、栄養バランスを考えながら、猫の健康を考え購入しています!

Posted by memotaro