【音楽用語】♯(シャープ)と♭(フラット)の違いとは?
♯(シャープ)と♭(フラット)の違いとは?
♯(シャープ)と♭(フラット)は同じ
ピアノの鍵盤で、ドレミファソラシと弾くと白鍵のみを弾きます。
しかし、『ド』と『レ』の間には黒鍵があり、『レ』と『ミ』の間にも黒鍵があります。
ピアノの鍵盤で言うと、この『ドレミファソラシ』というのは音名が付いている音で白鍵の音です。
そして黒鍵は、音名が付いている音の半音分の音、または音名が付いている音の隣の音として、♯(シャープ)や♭(フラット)を付けて呼んでいます。
音名について詳しくは、下記のページも参考にしてください。
♯(シャープ)や♭(フラット)については、下記でもう少し詳しく説明していきます。
♯(シャープ)とは?
♯(シャープ)とは、半音上がった音のことです。
♭(フラット)とは?
♭(フラット)とは、半音下がった音のことです。
半音の音とは?
黒鍵の音は、
『ド』と『レ』の間の黒鍵の音は、『ド♯』と『レ♭』です。
『レ』と『ミ』の間の黒鍵の音は、『レ♯』と『ミ♭』です。
『ファ』と『ソ』の間の黒鍵の音は、『ファ♯』と『ソ♭』です。
『ソ』と『ラ』の間の黒鍵の音は、『ソ♯』と『ラ♭』です。
『ラ』と『シ』の間の黒鍵の音は、『ラ♯』と『シ♭』です。
実は同じ音なのに、♯(シャープ)であり、♭(フラット)で呼ばれるわけなんです。
もっと言ってしまえば、白鍵の音でも同じように、
白鍵の『シ』の音は、『ド♭』です。
白鍵の『ミ』の音は、『ファ♭』です。
白鍵の『ファ』の音は、『ミ♯』です。
というようになります。
どうして♯(シャープ)と♭(フラット)なの?
どうして同じ音を♯(シャープ)と♭(フラット)と呼ぶ必要がるのかと言うと、その理由にはスケールというものがあります。
スケールについて詳しくは、下記のページを参考にしてください。
このスケールが理由というのは、凄く簡単に言うとスケールでは7つの音を選ぶのですが、この7つの音の中で同じ音の全音と半音を使う場合があります。
Fメジャースケールの音
Fメジャースケールの音は、
『ファ』『ソ』『ラ』『シ♭』『ド』『レ』『ミ』
となります。
この『シ♭』は『ラ♯』と同じ音なので、どちらでも良いのですが、『ラ』と『ラ♯』があると紛らわしいので、『シ♭』とすることで混乱を防ぐというわけで、Fメジャースケールの場合には『シ♭』になっています。
なので、同じ音の名前が重複して使われると紛らわしいので、♯(シャープ)と♭(フラット)で使い分けているというわけです。
♯(シャープ)と♭(フラット)は混同しない
楽譜で、トーン記号の隣に♯(シャープ)が複数付いていたり、♭(フラット)が複数付いていることがあります。
しかし、♯(シャープ)が付いている楽譜には、絶対に♭(フラット)は付きません。
それは、またまたスケールなんですが、最初の♯(シャープ)音があるスケールで次の半音の音が♭(フラット)になることが無いからです。
ということは、♯(シャープ)が4つになっても5つになっても、紛らわしくならないということなんです。
なんか凄いですよね。
♯(シャープ)と♭(フラット)が複数あるキー
♯(シャープ)のキー
♯の数 | メジャー | マイナー |
---|---|---|
1個 | Gメジャー | Eマイナー |
2個 | Dメジャー | Bマイナー |
3個 | Aメジャー | F♯マイナー |
4個 | Eメジャー | C♯マイナー |
5個 | Bメジャー | G♯マイナー |
6個 | F♯メジャー | D♯マイナー |
7個 | C♯メジャー | A♯マイナー |
♭(フラット)のキー
♭の数 | メジャー | マイナー |
---|---|---|
1個 | Fメジャー | Dマイナー |
2個 | B♭メジャー | Gマイナー |
3個 | E♭メジャー | Cマイナー |
4個 | A♭メジャー | Fマイナー |
5個 | D♭メジャー | B♭マイナー |
6個 | G♭メジャー | E♭マイナー |
7個 | C♭メジャー | A♭マイナー |
Key(キー)について詳しくは、下記のページも参考にしてください。