【音楽用語】音律とは?

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音律とは?

はじめに

音律について、初心者向けに簡単に説明しますので、難しい計算などは省きます。

初心者の方ならチューナーを使った方が効率が良いので、プロや調律師になれるレベルになるまでは、計算方法を考えるのはやめておきましょう。

混乱して先に進めなくなるので。。
 

音律

音律とは、英語でリズム(rhythm)やチューニング(tuning)と言い、音に規律をつくり秩序づけること。

簡単に言えば『ドレミファソラシ』の音を決めるような感じです。

おそらくチューニングという言葉なら、なんとなく意味が理解できることでしょう。

楽器では、ピアノなら鍵盤の『ド』の音を弾くと『ド』の音が出るのはチューニングをしているからです。

ギターも同じで、弦のチューニングをして正確なコード曲が弾けます。
 

音律の種類

平均律

平均律とは、一般的には12平均律と言い、1オクターブの12音の音を周波数比で分割して平均的な音に決める方法です。

例えば『ド』の音の周波数を250Hzにしたら、1オクターブ上の『ド』の音は500Hzとなります。

その250Hz~500Hzまでの音を12分割して『ド・ド♯・レ・レ♯・ミ・ファ・ファ♯・ソ・ソ♯・ラ・ラ♯・シ』という音を決めます。

※基準の『ド』の音を250Hzとしたのは、あくまでも分かりやすい数字にしただけなので、実際の音は違います。
 

その他の平均律

平均律には、乱暴に言えば5平均律~72平均律まで、様々な平均律があります。

民族音楽や一部のクラシックでは、この12平均律以外の音律で演奏される音楽があります。
 

純正律

純正律とは、1オクターブの『ドレミファソラシド』まで8音を整数比で割って決める方法です。

この『ドレミファソラシド』の『ミ』から『ファ』は半音なので、単純に8音を平均的に割るというわけではありません。

最初の『ド』の音が『1:1』とした時に、1オクターブ上に『ド』の音が『1:2』となり、これをもとに全音・半音で割るのですが、単純に半音は全音の半分という計算でもありません。
 

ピタゴラス音律

ピタゴラス音律とは、オクターブを作ったのがピタゴラスさんなのですが、簡単に説明するとピタさんがオクターブを作る過程でできた音律という感じです。

最初の『ド』の音から『2:3』という周波数比を基本として、音を積み重ねていくと1オクターブになるのですが、1オクターブ上『ド』では若干のズレが生じて、それをピタゴラス・コンマと言うそうです。

そのズレを修正するために、1オクターブ上がったら『1:2』として合わせても、誤差を感じない程度なので、ということらしいです。

オクターブについて詳しくは、下記のページも参考にしてください。


 

 

まとめ

初心者の方が音律を覚えようとするときに、音律の種類まで詳しく覚えようとすると、かなり混乱し先に進めなくなります。

曲を作ることが目的として、知識として知っておく程度であれば、音律の種類にはこんなのがあるという程度で覚えておけば良いでしょう。

また作曲のために音楽理論を勉強している方でも、音律について詳しく知らなくても作曲は出来るので、ざっくり覚えておく程度で。。

音律の計算方法としては、かなり難しく専門的なので、調律師になる方であれば専門書などから勉強した方が良いでしょう。
 


 

DTM,音楽音楽理論

Posted by memotaro