【DTM初心者】コード進行と作曲の基礎知識
コード進行と作曲の基礎知識
はじめに
バンドをやりたいけどバンドが出来ないので、バンド音楽の作曲だけやろうとDTMを始めて、何となく作詞も作曲も出来たけど、音楽の基礎を全く知らなかったので勉強をし始めました。
すぐに作曲の基礎としてコード進行というのが重要ということが分かり、コード進行を理解しようと勉強したのですが、覚えることがめちゃくちゃ多くて、なかなか自分でも混乱してくるし、理解できるまでには結構な時間がかかりました。
私はギターとドラムが多少出来るのですが、音楽の知識は少ないしピアノも弾けないので、なかなか知識がまとまらないし覚えられないしみたいな感じで。。
ということで、自分なりに整理してまとめてみました。
コード進行とは?
コード進行とは、『コードを使って曲を進行させる技法』です。
コードを使って、
- どのようにメロディを進めていくのか
- どのように曲作りを進めていくのか
- コードの流れをどのようにするのか
という考え方として、コード進行が重要になります。
コード進行には定番のコード進行があり、『カノン進行』なんてのは音楽を知らない人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
このようなコード進行を使ったメロディに、歌やギターやオーケストラなどの楽器のメロディを乗せて行き、曲を作っていくわけです。
作曲の基礎がコード進行
作曲はコード進行を知らなくても、出来ると言えば出来てしまいます。
私の場合、バンド音楽なのでパワーコードのみで作曲してしまいます。
ノリとリズムだけで作ってしまいます・・・
バンド音楽なのでと言いましたが、多くのプロの方はバンド音楽でもコード進行を意識して作っています。
コード進行を意識するというのは、
- どのコードから始めるのか
- どのコードで繋げるのか
- どのコードで終わるのか
というようなコードの繋がりを考えて作曲するということです。
例えば、
構成 | コード |
---|---|
イントロ | C |
Aメロ | Em |
Bメロ | Em |
サビ | F |
間奏 | F |
エンディング | Em |
という感じで、ドラマのストーリーのように筋立てをするわけですが、その『最初の音をどのコードで始めるか?』で曲のイメージが決まり、そのコード進行によって曲の流れや雰囲気が変わってくるわけです。
覚える必要がある知識
音楽理論について
本格的に作曲をしようと考えている人は、音楽理論を理解する必要があります。
しかし私のように音楽の知識に疎いという人は、それ以前の音楽知識も必要となります。
そこで、音楽の基礎知識と音楽理論が効率よく学べる順番を、私なりに作成しました。
- オクターブ
- 和音
- スケール
- ディグリーネーム
- ダイアトニックコード
- ドミナントモーション
- 基本コード進行
- 作曲の手順
とは言っても、確実にこの順番で覚えましょうということではありません。
実際に勉強していくと、『この知識が無いとこの項目の理解が出来ない』のようなことが出てきます。
これが音楽理論を難しくしている原因の1つでもあり、挫折してしまう理由の1つにもなるわけです。
なので、この順番でひとまず勉強し、音楽の基礎知識が無い人なら1度で覚えられる可能性は低いので、期間を置いて何度か繰り返して
オクターブ
和音
スケール
スケールは大きく分けて、
- メジャースケール
- マイナースケール
があります。
スケールとは、音の並び方や音階と表現されることがあり、1オクターブの12音の中から7音を使った音階をスケールと言います。
例えば、ピアノの鍵盤で『ド』から『シ』までの白鍵のみを使うと7音になり、この『ド』から『シ』までの7音をCメジャースケールと言います。
ディグリーネーム
ディグリーネームについては、ディグリーから詳しく説明しますので、下記のページを参考にしてください。
ダイアトニックコード
ダイアトニックコードは、簡単に言ってしまえばスケールの7音で始まる音で構成されたコードの集まりです。
ダイアトニックコードにも、大きく分けてメジャーとマイナーがあります。
例えば、Cメジャースケールの場合。
Cのキーで始まるダイアトニックコードなら、
音階 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
コード | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm-5 |
となり、このダイアトニックコードをCメジャーダイアトニックコードと言います。
このように、7つのコードをまとめたものがダイアトニックコードとなり、始まるキーが違えば別のダイアトニックコードとなります。
ドミナントモーション
ドミナントモーションは、簡単に言うとコードとコードのメロディを繋げる時に違和感の無い繋がりにする技法のことです。
ここでやっとコード進行が出てきます!
コード進行を使って曲を作っていく時に、コード進行の繋げ方というのはプロでも難しかったりします。
コード進行の繋げ方で、曲のイメージがガラッと変わってしまうからです。
ちなみに上記では、違和感の無い繋がりと書きましたが、技法としてわざと違和感のある繋がりで作曲する高度な技術もあります。
しかし、あくまでも基本は繋がりに違和感が無い技法で、初心者なら基本のドミナントモーションを行いましょう。
基本コード進行
コード進行 | 数字 | コード |
---|---|---|
カノン進行 | 1-5-6-3-4-1-4-5 | C-G-Am-Em-F-C-F-G |
王道進行 | 4-5-3-6 | F-G-Em-Am |
小室進行 | 6-4-5-1 | Am-F-G-C |
カノン進行は、世界的にも有名なコード進行なのですが、初心者であれば王道進行から始めた方が良いかもしれません。
小室進行とは、有名な作曲家で大ヒット曲も多く作曲した小室哲哉さんが編み出したコード進行です。
作曲の手順
作曲の手順には代表的な、
- メロ先
- オケ先
という2つの手法があります。
その他にも、歌詞を先に作って曲を乗せていったり、リズムから曲を作る手法もあります。
初心者にお勧めするのであれば、オケ先です。
メロ先という手法は、メロディを先に作ってから演奏を後から乗せる手法で、メロ先はプロでもちょっと難易度が上がる手法です。
オケ先という手法は、オケはオーケストラの略で、オーケストラは簡単に言うと楽器の演奏の部分で、その演奏から先に作るという手法のことです。
オケ先と言っても、演奏を完璧に作り上げてからメロディを作るわけではなく、ざっと簡単にでも演奏を作っておいた方がメロディを乗せやすいということです。
メロディを先に作ると、オケがうまく乗らずにメロを変えないと大変だったりします。
とは言っておきながら私がバンド音楽を作る時は、
の順番で作ることが多いのですが・・・
まとめ
音楽理論
初心者の方が音楽理論を勉強してつまずく原因は、
- 難しい
- 覚えることが多い
- 時間がかかる
などで、難しいことは時間をかけてじっくり覚える必要があります。
なので、このページに記載している内容程度のことをざっくりと覚えておきましょう。
このページの内容が理解できたり物足りないと感じた時に、もっと詳しく勉強するという手順で、少しずつ覚えていきます。
一度ざっと通して読んでみて、しばらくしてから読むと、
「そういう事だったのか!」
という感じで理解できてきます。