お笑芸人に必要な3つの要素
お笑芸人に必要な3つの要素
はじめに
お笑い芸人を目指そうとしている人が、最近はだいぶ増えましたよね。
どんなお笑い芸人を目指すのかにもよりますが、お笑い芸人になる目的が、テレビのお笑いタレントという人なら、この3つの要素を実行できそうかを考えてみましょう。
また、お笑い芸人になろうか迷っている人も、この3つの要素が自分にあるか、自分にできそうか、考えてみましょう。
3つの要素とは?
ズバリ!
お笑い芸人に最低限必要な要素はこの3つです。
- 洞察力
- 嘘
- 即興力
この3つがなぜ必要なのか説明します。
洞察力とは
辞書には、物事に対して、
- 深く鋭く観察する能力
- 性質や本質を見極める能力
- 先を見通す能力
などの説明が書かれています。
嘘とは
事実とは違うことや言葉。人を騙す目的で使う会話。故意に間違った事実を言うこと。など。
即興とは
その場で即座に行うこと。その場で思い付いたことを即座に言ったり実行する。など。
3つの要素を詳しく
芸人の洞察力
洞察力とは、2つの要素から成り立っています。
- 観察力
- 見通す力
具体的にどういうことかというと、
- 自分がどんな状況の中にいるのか
- 何かの行動をした時に次に何が起きるか
- 何かを言ったら何を言われるか
などを理解する能力ということです。
しかしテレビ芸では、その場の状況で的確なボケやツッコミが要求されます。
視聴者目線で見た時に、
「これはネタやな~」
「これどっかの番組でもやってたな~」
と思った経験があることでしょう。
この用意されたネタというのは、視聴者がネタと感じた瞬間、面白さは半減してしまうのです。
状況の把握
自分がどんな状況下にいるのか?
というのは例えば番組中なら、
- どんなゲストがいて
- ゲストの服装や恰好
- セットの様子
- 誰かが言った言葉
- 誰かの行動
などなど色んな状況の把握をして、その状況下で的確に、
- ゲストをいじる
- ゲストの衣装やセットをいじる
- 誰かの言葉をネタ振りにする
などでボケたりツッコミ入れたりトークを広げたりするわけです。
芸人の嘘
芸人の嘘には、ついて良い嘘があります。
それは、別の言い方をすると脚色です。
悪く言えばただの嘘なのですが、その嘘には悪気は無く、人を笑わせるための技術としての嘘なので、ついて良い嘘なのです。
しかし、その嘘はただ嘘をつけば良いという訳ではありません。
面白くなければ意味がありません。
ドラマや小説には、フィクションというものがあります。
このフィクションには、実話を基にしたフィクションと全てがフィクションというものがあります。
芸人のトークもこれと同じで、漫才やコントも同じですよね。
実話を基にした漫才やコントもあれば、全くのフィクションで作った漫才やコントもあります。
かつて、島田紳助さんは『トークの8割は嘘』、明石家さんまさんは『トークはほとんど嘘』、と言っていました。
簡単に言ってしまえば、『どれだけ面白い嘘をつけるか』ということなんです。
芸人の即興力
芸人の即興力というのは、かつて松本人志さんが言った言葉で、振られたら『何かやれ』。
何かをすれば、そこにボケたりツッコミを入れたり、何かしらのフォローが出来るからです。
何もしないと、相手も周りの人間も何も出来ません。
しかし、この『何かやれ』は一瞬で判断し行わないといけません。
この『一瞬で』というのが芸人にとっては特に重要で、凄く難しいところなんです。
ちょっと売れてテレビに出てくる程度の芸人さんでも、一瞬で何かをするという能力には尊敬するほどですが、その一瞬で笑いになることは少ないのです。
しかし、その一瞬の言葉で爆笑を取ってしまうのが、明石家さん、紳助さん、松本さんなどの一流の芸人なのです。